アクセンチュアによるゆめみ買収話のその後のぶっちゃけ話 / 多くの人にって仕事で大事なことって、一緒に働く人を"のせていく"こと / 世の中は”正しさ”や”ロジック”では動いていない
#48 Traces of Choice (20250630〜0706)
Traces of Choice は、JTCのIT部門で働く音楽愛好家が、ジャンルを横断して、日々気になった情報をキュレーションしてお届けするニュースレターです。
1.Tech
「水と油でもいい」買収合意で話題のアクセンチュアとゆめみを直撃 - エンジニアtype | 転職type
いや、これはめちゃくちゃ面白いぞ
ゆめみ社長とソングマネジングディレクターにかなり突っ込んだ質問してる。 ゆめみの2月の出社方針と今回の件の関連性や、怪文書騒動まで
当人の前で怪文書について突っ込むの面白すぎる。そして、当人からはノーコメントなのも察するところがありすぎて面白すぎる
ログラスというSaaSの会社における、実践と失敗の話
良い話だった。結局大事なことはあまり変わらない
“この発表を社内にした時に、「何で今この発信だったんだろう?」というコメントがありました。お恥ずかしいことではありますが、この内部で話されているような組織内部でのセクショナリズムのようなものがわずかですが、出てきていたことをきっかけに発信しました。要は、他の部署や職能に対して双方で不満が溜まっていたという話です”
“BtoBテック企業においては、営業やCS等の深い顧客理解と、開発の技術的な創造性。この両方が組み合わさって初めて、本当に価値のあるものが生まれる構造は今も昔も変わっておらず、逆に言えばこれができるとアウトプットは異常に速く出る、非連続成長ができる組織になるということです。特にAI時代においても、これは不変”
OpenAIが高級コンサルやる話、やっぱそうなるんだよなぁという感じ。AI自体はコモディティ化していく一方なので、toBで稼ぐにはそこしかないんだろうけど、なんかあれだよね
以前のOff Topicの話を思い出した
2.Business Skill
天才はまた違うんだと思うんだけど、多くの人にとっての"仕事"で重要なことって、こういうことだと思うんだよな
「自分から挨拶をする、気持ち多めに笑う、少し多めにemojiをつける、何か聞かれた時に元気に返事をするくらいでもだいぶ "のせられる" 人も多いんじゃないかな」
ここでも編集者がやれることってこういうことでは、という話がされていた
ケント・ベック氏講演録:『グッドハートの法則は楽観的すぎた〜開発生産性の罠と未来〜』 - jgeem
"定量"だとか"KPI"だとかは良いんだが、 こういう視点をもったうえで、語って欲しいよね
Kent Beck氏の講演グッドハートの法則はもっと悲観的に捉えるべきだったを聞いての感想まとめ #開発生産性con_findy #感想文 - Qiita
3.Music
フジロック「最強ラインナップ」の裏側 スマッシュ社長とブッキング担当が語る | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
フジのブッキングの舞台裏、なかなか生々しくてめちゃ面白い
今年は土曜日に初フジロック行くので楽しみ
4.Book
『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ (文春新書)』齋藤 ジン
自分の観測範囲で、信頼できる方々が多くリコメンドしていたので優先度上げて読んだが、確かにめちゃくちゃ面白かった
2021以降「新自由主義的な世界観に支えられてきた既存システムは信認(コンフィデンス)を失った。根幹世界観へのコンフィデンスが崩れた以上、パラダイムシフトが発生する」という見立て、端的に言えば「もう新自由主義は終わった」という主張がかなり説得力を持って語られている
大枠の見立てはかなり興味深かったのだが、それを踏まえたうえでの各国の動向については、やや気になる点が多かった
著者はワシントン在住のようだし、立場柄どうしてもアメリカ寄りな一方、中国には厳しい見方がされているので、中国寄りの人がどう読むのか気になる
2024年末の本でトランプ2.0以前の内容なわけだが、アメリカは覇権国家であり続けるというのが前提で、これからの社会がどうなっていくかが語られているので、その後のトランプの暴走を見てどう思うかも気になる そもそもアメリカ自ら覇権国家を降りようとしているようにも見えるわけで
5.Video・Podcast
イスラエル・アメリカとイランの交戦を考える 時計の針は100年戻るのか #124 - 報談 【HOU-DAN】
品品団地で神田さんを知ってたどり着いたニュース系Podcast。
めちゃくちゃ面白い
が、面白いとか言ってる場合じゃないんだよなぁ、まじで、、、
東浩紀「本は新しいことに出会えない。自分を強化していくだけ」 #shorts #読書 - YouTube
たまたま観たけど、めちゃくちゃわかるな、、、
だからこそ殊更に本の重要性を語るよりも、その他の体験との有機的な関係性で語る必要があると思う
ゲンロン、切り抜きなんてやってたんだと思ったが、最近始めたのね
6.Other
正義のエンジニアという幻想 - 媚びないことと無礼の境界線 - じゃあ、おうちで学べる
とても大事な話
世の中は”正しさ”や”ロジック”では動いていない
選挙も同じ。”正しさ”や”ロジック”どうこうではないということから改めて始めないと、何も変わらない。
“「お前も結局、体制に飲み込まれたのか」—かつての私なら、今の私をそう批判したでしょう。
しかし、それでいいのです。技術的な純粋さを追求することと、社会的な成熟を遂げることは矛盾しません。むしろ、両方を兼ね備えてこそ、プロの仕事と言えるのではないでしょうか。”
「パビリオンは予約しない」「急がない」「自分のペースですごす」と決めて、大阪・関西万博に行ってきた。
おれはおしゃべりはできなかったけど、実感としてはとても似たものを感じた 万博の意義、そして万博に"参加する意義"は何だろうか?
“少なくともぼくは一切パビリオンを予約することなく会場を巡り、たくさんの国の人たちと話をして、会場に遊びに来ている人たちともおしゃべりをして、とても楽しんだ。 別にそれを自慢したいとかじゃなくて、あ、ぼくはそれでいいんだ、と思ったのである。
予定をぎゅうぎゅうに入れて効率よくタスクをこなしていくことよりも、気ままに歩いて、知らない人としゃべって、時々座ってあれこれ考える、そういう時間の過ごし方が心地いいのである。”
スターシステムとその敵ーー「2025年に批評は存在できるのか?」のあとで|はらこ
ゲンロン批評イベントに関する記事。ここだけでコメント。
正直よくわからなかった
エクスキューズが多すぎる気がして、主張がよくわからなかった
「対立」に対して、強くこだわりがあるのかなと読んだが、三宅さん自身が対立的、喧嘩的態度を好み、馴れ合い的なものを拒んでいる以上、色々あるのは承知の上で、むしろこういう構図こそがもっともベターだったのでは、と思った
そもそも、その構図のうえで登壇者が何ができるか?という話な気がする。さすがにこの構図を編集者側に作られたら、登壇者はどうしようもないよ、というのは、いささか登壇する側を舐めすぎな気もするのだが、どうだろうか
自分がPodcastで話したよくわからなさという方向の文章だったという感想である
Editor's Note
何かを書こうと思ったのだが、忘れた。
とりあえず選挙。
参政党なるものは、世界中で起きていることだし、政治の世界に限った話でもない。
“正しさ”や”ロジック”ではないのが社会であるということを、如実に表しているわけで。
AI界隈にもそういう流れによる揺り戻しが今後確実にくるだろうし、ちょうど聴いていた某ビーフにも似たようなものを嗅ぎ取った。7/5の世界滅亡的なやつもまさしくだろう。
これはどこにいくんだろうな。とりあえず歴史は繰り返さざるを得ないということなんだと思っている。